nejicommu

デザイナーS.Fujiiに5つの質問

今からもう5~6年前でしょうか。本当に欲しい腕時計が見つからず、腕時計無しの生活をしていました。コンサバっぽいものや、ごつすぎて似合わないものが多くて、繊細な洋服にも合う「洗練された腕時計」を探し求めていた時に出会ったのがnejicommuでした。華奢でシュッとしていて格好いい形、文字盤まで同色の革でデザインされた細やかさにほれ込み、今までずっと大切に使っています。文字盤には時刻を表す数字がなく最初は戸惑ったのですが、スマホやPCでいつでも正確な時間が見れる現代において、腕時計の役割は「こんなに時間がたったのか!」「あ、もう10時前だ」くらいの感覚的で不確かな時間を可視化して伝えてくれるだけで十分だったのかもしれない、という事にnejicommuの時計が気が付かせてくれました。
今回ご縁があり”GEM”のお取り扱いをさせて頂けることになり、代々木にあるアトリエを訪ね、デザイナーS.Fujiiさんのものづくりへの純粋な眼差しや今後の思いをインタビューしました。

nejicommu 代々木のアトリエショップ
nejicommu 代々木のアトリエショップ

1.nejicommuの時計は、単に時間を確認するだけのツールではない印象を受けますが、時計・時間というものをどのようにとらえて制作をしていますか?

時間は本来、すべての人に対して平等に時を刻み、限りのあるものであり
目には見えず、自分の気持ち次第で短くも長くも感じるられる、ある意味不確かなものだと私は考えています。
そんな時間を可視化し自分の時間、自分が居る時間を確認できる腕時計に魅力を感じています。
日々の生活の中で時間を確認する回数は少なくないと思うので、
その行為に喜びを見出していただける時計を目指しています。

nejicommu  代々木のアトリエショップ

2.時計を作る上で大切にしていることは何ですか?

時計は道具であると同時に装身具でもあるので、愛着を持って永く大事に身につけていただけるよう、
素材や制作過程、機能美を大事にしながら丁寧に制作しています。
そして、電池交換やメンテナンスをしながら10年20年とお付き合いいただける腕時計でありたいと思います。

nejicommu 代々木のアトリエショップ

3.代々木にアトリエを構えて、作品やお客様との向き合い方に変化はありましたか?

下北沢から代々木に移転して7年目になるのですが、基本的に作品については大きな変化はないと思います。
今のアトリエは周囲がとても静かでゆったりしているので、気持ち良く制作に集中できるようになりました。
アトリエも広くなったので、お客様へのご提案もレイアウトを変化させたりしながら楽しくおこなっています。

アトリエの中にはFujiさんが自ら選んだヴィンテージのアイテムなどが並ぶ。

nejicommu GEM

4.ブランド立ち上げから20年以上経つとお伺いしましたが、時代と共に作品へのアプローチに変化はありしたか?

振り返れば、ものづくりが楽しくてがむしゃらに突き進んだり、走り続けていは時期は多いように感じています。
今は少しペースを変えて、一つ一つの工程をより大事にしながら制作へ向き合えるようになりました。
少しは自分でバランスが取れるようになってきたのも、今までの時間や経験、そしてサポートしていただいた
周囲の方々のおかげだと思っています。

5.今後ブランドや個人的にやりたい事はありますか?

ブランドとしてはこれからも時計を大事に丁寧に制作し続けたいです。
個人的には拠点を増やし、バランスのとれた生活を送りたいと思っています。