SATOSHI SASAKI
自然の風景を閉じ込めた天然石ジュエリー

職人でデザイナーの佐々木慧さんは、石の個性を活かしながら、精密な手仕事でジュエリーを制作しています。モダンなシルエットと細部の美しい収まり。石の知識はもちろん素材への哲学的な眼差しからオリジナリティが生み出されています。作家の佐々木慧さんへ5つの質問を伺いました。

◆なぜ石という素材を扱うようになったのですか。
幼少の頃家族旅行に行った時に拾った綺麗な石がきっかけで、その後家族と旅行に行ってもひたすらその土地の石を採集していました。人間の力では絶対にかなわない自然の力、形を感じられるから惹かれるのかもしれません。
それに、扱いづらいように見えますが石はとても素直で、手を掛けるほど美しくその真価を発揮します。

◆作品を生み出すインスピレーションはどこからくるのですか
海に潜り感じた波の肌触り、山でむき出しになった地層の美しさ、そういった主に自然に触れた時や、外出先の人工物と自然物が一緒にある風景からが多い。
特に廃屋や、廃鉱山、不自然に積み上げられた石、人が昔いたであろう痕跡のある、自然に放置された人工物。

◆作品を作る上で大切にしていることを教えて下さい。
基本的には素材の持ってる美しさを最大限引き出し、かつ過剰な主張はしないとは考えていますが、石や金属の素材にもよるので、過剰な主張が欲しい場合もあるので、そのような場合は博物館等の展示構造を参考にしています

◆石を扱う時に重要な技術について教えてください。
時間をかけることだと思います。ガラス板にダイヤモンドの粉などを撒いてその上に擦り付けて磨くのですが、それを手でやるとものすごい時間がかかります。手が麻痺してくるので爪や皮膚をかなり削ってしまうこともあります。

◆職人であり、デザイナーとして、今後の展望を教えてください。
死ぬまで何かしらを作っている人生であればいいなとは思います。

SATOSHI SASAKI

原石を買い付け自らの手で削り出して作られるジュエリーのコレクション。金属が刻まれてとめられた石のディテールや、マットに磨かれた質感など、細部にまでその美意識が行き渡ります。