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[本藍染]

透き通る様な藍色。
果てしない時間と知恵の集大成 ”壺草苑の藍染”

天然藍灰汁醗酵建藍染

東京の西、青梅の工房・壷草苑が生み出す美しい藍色に出会った時、とても心動かされた事を覚えています。深く、どこか懐かしく、そして自然の力強さを感じさせる色でした。
天然藍灰汁醗酵建は、江戸時代を中心に行われていた方法。化学薬品を一切使わず、自然界からとれる原料のみを用いるため、布やそれを身につける私たちだけでなく、環境にとっても非常に優しい染色方法です。

透き通る様な藍色。果てしない時間と知恵

日本では代々、数種類の藍植物が染色に用いられてきましたが「日本の青」として、その美しさが世界に知られたのがタデ科の「蓼藍(タデアイ)」です。蓼藍の葉を乾燥させ、さらに発酵させた状態のものが、藍染めの原料となる蒅(すくも)。およそ1年の月日をかけて大切に育てられた蒅は、毎年2月に壺草苑に届けられ、染料として使われています。

*下の写真は蒅の入ったかます。1俵約50kg。壺草苑では毎年約50俵ほど仕入れる。

”藍そのものが生きている”

藍の発酵をうながす過程は、気温や湿度によっても毎回違うのだといいます。藍にもそれぞれ個性があり、染料として育っていくための環境づくりを、人間がその都度やっていかなければいけません。藍甕(あいがめ)の中をぐるりとかき混ぜ、色や水面に浮く「華」の状態、混ざる時の音等で判断するのだそう。 天然藍の魅力は、藍そのものが生きているということだと言われます。

藍の深みを出す自然の色彩

職人さんによって一点ずつ手染めされ、染め重ねるほどに赤みを帯び輝きを増す藍の色は、深みがありとても美しい色彩を魅せてくれます。この深みのある青は、化学合成のインディゴにはない不純物が理由のひとつ。天然藍は合成インディゴと異なり単一成分ではなく、不純物を含んだ複合成分が含まれています。そのため天然藍の青には、実は沢山の色彩が入っており、それが色の温かみや奥行きとなって目に映ります。古くから人との関わりを深く持った天然藍の青は、自然の中でこそ生まれた色だったのです。

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